会長の”三行日記”

2012.12.17

衆議院選挙から No.2330

金曜日は仕事に追われていてカキコミができず、申し訳ありませんでした。さて昨日の選挙についてです。結果は自民党の大勝利、民主党の壊滅的大敗北、そして第三極の中でも維新の健闘、未来の伸び悩みといったところでしょうか。
 
見出しからすれば上記のとおりですが、大多数の国民の意思表示は大きな期待を持って迎えた、民主党政権の3年3ヶ月があまりにもお粗末だったことからの拒否反応で、非民主に票が大きく流れた結果ではないでしょうか。
 
ですから負け惜しみではないのですが、必ずしも自民党がよくて大きな票を集めたわけではなく、民主党が駄目だから自民党しかないといった、選択の結果だったと思われます。
 
それにしても民主党は8名もの現閣僚をはじめ、仙谷由人、鹿野道彦、川端達夫、平野博文氏等の大物閣僚経験者の落選が相次ぎました。また菅直人前首相や原口一博氏も辛うじて比例で復活当選を果たしたものの、小選挙区では自民党候補に敗れる結果となりました。
 
これらは不幸にして起こった東日本大震災など、被害を最小限に踏みとどめることができなかったことなど、国政を無用に混乱させた責任を問われたものではないでしょうか。今でも悔やまれるのは福島を陥れた、原発事故の適切な判断についてです。
 
また意外だったのが、思ったほか原発に対しての投票基準が小さかったことです。これを一方で示しているのが戦後最低とも言われる投票率の低さです。多くの人々の中では、自分に直接降り掛かってこないことからの、危機感が乏しいのでしょうか。
 
でも後の祭りでしょうが、選挙後早々に代表を辞任すると会見を開いた野田総理に対しては、落選議員はさぞかし恨めしく思っていることでしょう。何しろ勝ち目が全くない選挙に、自らの嘘っぱち呼ばわりが嫌で、突入した当事者だからです。
 
ですから今さら辞任したところで、覆水盆に返らずでどうにもならないものです。これで自民党・安倍政権が誕生することとなり、近隣諸国が早速懸念しているように、右傾化が強まることとなります。
 
衆議院は公明党と併せ、安定多数ともなる2/3の議席を確保し、参議院で否決されても再度衆議院で可決できる勢力を維持することとなりました。願わくば我が国が世界に誇る、平和憲法を守ってもらいたいものですが、さてどうなることでしょうか。
 
目には目を、武力に対しては武力をもって対処では、決して収まらないと思うのですが...世界で唯一の被爆国である、我が国独自の路線と立場を貫いて欲しいものです。