会長の”三行日記”

2012.12.12

右傾化への危惧 No.2329

16日の選挙まであとわずか、新聞の事前予想では自民党が圧倒的に優勢とのことです。でも益々右傾化が強まり、憲法改正とか国防軍などと声高々に叫んでいる安倍さんには、少し危機感を覚えるものです。
 
今さら軍隊を持ってどうするのでしょうか。今の日本、自衛隊以外に誰がすき好んで戦地に赴くのでしょうか。自衛隊だって同じことです。また韓国のように若者が徴兵制をひかれてよいのでしょうか。
 
もっとも平和ボケを少し戒めるためには、若者に少し危機感を覚えさせるのはよいかもしれませんが、親の私たち自身が兵隊にも駆り出されていないわけですから、そんなことを押し付ける権利はないはずです。
 
誰かが言っていましたが、それなら安倍さんを筆頭に国会議員が国防軍の先頭に立ち、規範を示せばいくらか国民は動くかもしれませんが、そんな率先垂範の行動など、とても取れるわけはないでしょう。
 
こうした口先だけの右傾化に、同じ自民党の河野洋平さんが今朝の新聞で以下のように釘を刺されています。
 
「東西冷戦が終わり、共産党や社民党など左派の主張の根拠が弱くなり、保守が左派を気にせずに自由に発言する傾向が強まった。民主党政権でも武器輸出三原則を緩和し、集団的自衛権の行使検討を主張する人もいる。

政権与党と野党第1党が同じ方向を向き、右傾化まで先陣争い。昔の社会党と違い、チェック機能が働かなくなっている」 。「自民党は立党精神に『自主憲法』を掲げながらも非常に抑制的だった。保守の定義はあいまいだが、穏健で歴史を大事にして問題解決するのが保守の手法。

戦後の日本を全部否定するのは、保守ではない。内向きで、安っぽい民族主義を駆り立てる発言が国際的に通用するのか、大変心配している」 

 
そして河野さんがかつて新自由クラブから自民党に復党した時、総理だった中曽根さんがこう言ったそうです。「自分は右を押さえるが、これでレフトウイングが広がった」と。
 
またこのように、このまま右傾化がどんどん進むと、リベラル勢力が絶滅しかねないと危惧しています。やはり崖から落ちないよう歯止めが必要です。そのためには今度の選挙において、私たちの正しい選択が何よりも必要ではないでしょうか。
 
明日は製品の納入を兼ねて、挨拶回りで一日出張します。カキコミは休ませて下さい。