会長の”三行日記”

2012.06.28

我が街の空洞化 No.2236

いよいよ我が街・沼津も空洞化の波が押し寄せてきました。昨日のニュ-スによると、セブン&アイ・ホールディングスはそごう呉店と併せ、沼津市駅前にある西武百貨店を2013年初めに閉鎖すると発表しました。
 
沼津に、いや静岡県東部にあった唯一の百貨店だったのですが、この西武沼津店が来年の1月31日を以って閉店するというのです。ずいぶんと寂しい話です。
 
2年ぐらい前の年初め、日経新聞が西武が沼津から撤退と一度はスッパ抜きしたのですが、正式情報ではないと否定されていました。が、沼津市が駅高架事業の先駆けとして、駅南口玄関にイ-ラデという商業ビルを建設した際、西武の入店を打診したらしいのですが、きっぱりと断わられていたのです。
 
このときから既に、長くはここに留まらないというのが大方の見方だったようです。西武沼津店は地方都市への進出百貨店第1号として、57年6月に営業を開始し、71年11月には南隣に新館までオープンさせ、地元での人気を集めたデパ-トです。
 
ところが各地の都市に見られるような、郊外型大型駐車場付ス-パ-の進出により、売り上げ不振を招いたのは例外ではなく、近年赤字続きの経営状態だったようです。
 
家内などの話によると、平日の衣料品売り場などではお客より店員の数が多いくらいで、買い物もし難いような状態だったみたいです。それでも休日や夕方の食料品売り場などでは、やはり新鮮さとデパ-トの持つ安心・安全さから、結構人の賑わいはあったようです。
 
弊社も近年、盆暮れの贈答品などには欠かさずここを利用していました。また同級生などで年2回開催するゴルフコンペの賞品も、ずっとここで商品券などを購入していたものです。
 
これで沼津からはかつての十字屋や長崎屋、そして丸井と撤退していったお店に続き、最後の砦として残っていた西武までがなくなってしまうわけです。
 
まさに駅前は灯が消えてしまいます。何年掛かるか想像がつかない駅高架の事業を、市は推進していますが、果たしてそれまでお客の流れを繋ぎとめることができるのでしょうか。
 
完成した暁には、それを狙いとしている南北の人の流れどころか、周辺から全く人が寄りつかない街にならなければよいと思うのですが...家内の提案では、いっそのこと行政の中心として市役所を持ってきたり、病院を誘致したらどうかと言います。
 
その方がかえって新たな人の流れが生まれるかもしれません。とにかく真剣に考えないと、我が街がゴ-ストタウンに成り下がってしまうかもしれません。やはり沼津で東京のお買い物はできないものなのでしょうか。