会長の”三行日記”

2011.06.27

夏に向けて No.2033

高校野球夏の県大会の組み合わせが決まりました。我が方は16日の1回戦で浜松日体と当たります。島田球場で1回戦とは朝早く、選手にとっては少し厳しいものですが、そんなことも言っていられないでしょう。
 
この沼津東高野球部壮行会が、昨晩、保護者会主催により地元ホテルで開かれました。例年恒例となっているものですが、OB会からも代表の挨拶ということで、一言激励の言葉を述べさせていただきました。
 
まず年々出席するたびに思うことが、その規模がどんどんと膨らんでいることです。何しろ女子マネ-ジャ-を含んで、総勢48名の大所帯なのです。それにほとんど両親が加わっていることから、会場もそれなりの広さがなければ開くことができなくなっているのです。
 
3つほど激励の言葉を贈りました。まず自分の学校にプライドを持ちなさいということです。我が校は野球ばかり長時間やっているような学校ではありません。通常では19時半には完全下校となるような、もっと練習をやりたくても叶いません。
 
ですから練習量からしたら、強豪と呼ばれるチ-ムの比ではありません。それがいざ本番を迎えると、そうしたチ-ムに対しても、そこそこの試合になります。近年でも静岡学園、またその前には常葉菊川、そして創立100周年の時までさかのぼると、東海大翔洋との試合でも、あわやと思わせるゲ-ムにもなりました。
 
それは何なのでしょうか。やはりただ負けるわけにはいかないといった、学校としてのプライドがそうさせているのではないでしょうか。また戦後間もなくと言っても、かつては甲子園にも出場し、50年ぐらい前までは常に県下でも指折りのチ-ムとして、名を知られていた伝統の強さかもしれません。
 
それから”あきらめない”ということを言わさせていただきました。最近の若者の傾向としてはあきらめが早いところがあります。野球でも自分の判断で勝手に読んでしまうところが見られます。サッカ-のような時間に支配されているのならまだしも、野球は9回2死を取られても何が起こるか判りません。
 
それだけに最後まであきらめず、必死で喰らいついていくことです。そして高校野球の経験者なら誰しも感ずることなのですが、練習が辛くあれだけ嫌だった高校野球がもうやれないと思うと、その寂しさは半端なものではありません。
 
ですから1日でも長く、この高校野球をやり続けていてもらいたいと望みました。近年、我が県の野球レベルは以前ほど地域差や学校差がなくなっているように思えます。
 
ですがこの暑い中、6回も7回も勝ち続けていくのは、かなりしんどいことでもあります。勝負は時の運、また勝ち続けていくうちに、一戦一戦力をつけていくこともあります。それだけに、私たちOBのみならず、同窓生全員が待ち望んでいる悲願達成を是非、後輩達に託したいと思っています。