会長の”三行日記”

2011.04.21

魅了するプロ野球 No.1996

プロ野球が開幕して10日が過ぎました。大震災の影響で少し開幕を延ばしたわけですが、東電以北管内は4月中ナイタ-中止でのやり繰りは、何とか問題ないように進められているように思えます。
 
こんな中、被災地・仙台に本拠地を置く楽天が良いスタ-トを切りました。阪神淡路大震災のときのように、「頑張ろう神戸」を合言葉に優勝までしてしまったオリックス同様、何とかこのまま突っ走ってもらいたいものです。
 
戦力的にも松井、岩村の大リ-グ帰りの両選手の加入が大きいと思います。それから主砲・山崎選手の飛距離もまだまだ衰えていません。
 
そして選手会長であり、守りの要でもある嶋捕手が開幕戦から逆転3ランを放ったりしていての大活躍です。「頑張れ日本、頑張れ東北」のスロ-ガンで、是非地元東北の方々に勇気と希望を届けてもらいたいと願っています。
 
一方、セリ-グの方は昨年のリ-グ覇者・中日が出だしから躓いています。幸先良いスタ-トを切った広島カ-プとは正反対に、ちょっとこの先少し心配されるような、モタツキを見せています。
 
また19日から始まった巨人-阪神戦はやはり見応えのあるものです。伝統の一戦と呼ばれるだけあって、これぞプロ野球と思えるところが随所に織り込まれていて、やはり野球から目が離せなくなっています。
 
ところで週間ポストに載っていたのですが、この巨人のエゲツない選手集めという手法も、元々はプロ野球と巨人軍の産みの親とも言われている、正力松太郎氏の意図するところではなかったと言われています。
 
常にジェントルマンを目指す野球として、日本を代表するチ-ムとしてアメリカに追いつき追い越せを目標にしていたとのことです。
 
それが誌面に登場した広岡達朗氏の話では、長嶋茂雄さんの出現から様相が変わってきたというのです。長嶋さんが一度クビになってから、ファンの戻せという声が凄かったそうです。戻さないと観に行かないぞとまでの声が少なくありませんでした。
 
こうして長島さんが復帰してから、勝っても負けてもお客は来るようになったというのです。そうとはいえ、球界の盟主を誇る巨人軍ということで、やはり負けてはいけないことから、そこまでやるかといわれるぐらいいい選手を集め続けていると紹介していました。
 
その結果、生え抜きの選手がなかなか育成されないという、大きな悩みがついて回るようになってしまっているのです。とにかく今はかつてのように、何でも巨人軍ということから抜け出しているように思えます。
 
この楽天や、斎藤佑ちゃんの入った日本ハムしかり、パリ-グだってずいぶんと魅了させるプロ野球となってきています。是非、プロはさすがだと誰しもが思えるプレ-を見せていただき、被災地の方々にも復興に向け、夢と希望を届けてもらいたいと願っています。